戦うシングルマザー〜モラハラ、DVなんかに負けてたまるか!

子連れ再婚からのモラハラDV地獄。自己愛夫との戦いと離婚までの道のり。

離婚すらできない

度重なる暴言と無視、暴力に、離婚を考えたのは割と早い段階だった。
結婚前の自分の借金を払えないからと自己破産。
それを私達のせいにしたり、自分の不注意で車で事故を起こし一台ダメにしておきながら「しょうがないからまた買うしかない」と言う男。
この先には不安しかなかった。

ネックは私名義の借金。
自己破産した後に奴が作った私名義のローンは、離婚に踏み切れない大きすぎる悩みだった。
専門家に相談しようと、弁護士の無料相談を利用。
そこでもらった回答は、「ローンの支払い義務は名義人にあるから、離婚となると借金を被るしかなくなる」「結婚前の子供名義の貯金(養育費として子供の父親から貰ったもの)は今の旦那がこれまで子供を養っていたと主張されると財産分与の対象外にできなくなる事もあるかもしれない」だった。
ローン名義に支払い義務がある事は私だってわかってる。
ただ、そこをどうにかして向こうにも払わせる方法を考えて欲しかった。
その上、子供のための養育費を取られる可能性があるなんて!
子供を大学までと思っていたので、これは困る!

人生初の弁護士相談は、出口の光が見えるどころか、迷路の中に放り込まれたような状態で終わってしまった。

モラ男の大暴走

「自己愛性パーソナリティ障害の特徴」
とググれば色々と出てくる。
便利な時代になったもんだ…。

実際に読んでみると、奴の取り扱い説明書なのかと思う程、身に覚えがある事ばかりが並んでいる。

見栄っ張りで着飾る→ブランド大好き。
連れて歩く女も自分の見栄を満たすアイテムでしかない。これまでの自慢話は嫌という程聞かされた…。
共感性の欠如→他の人の話は自分にとって必要ではないので、ありえないタイミングで話を変える(基本聞いていない)。相手の感情に寄り添えないのはもちろん、相手が急いでいるなどの様子も感じ取れない。
自分より低い下の存在を作らないと自分を保てない→周りの友人をランク付けしている。自分を持ち上げてくれる人としか付き合わない。
過去の記憶は自分にとって都合の良いように書き換えられる→独自の変換機能を持っているので、人から言われたことも自分の都合のいいようにしか解釈しない。


他にもいちいち書いたらキリがない程。


喧嘩を解決するための話し合いはほぼ無意味。だって、奴の記憶が都合良く書き換えられてるから。

記憶はもちろんこちらの言葉も自動変換して勝手な解釈をする。その上話をすり替えるばかりでどんどん論点がズレて行く…。
話がズレたから戻そうと提案すればまた怒られる。
明らかにおかしいのに、どう訴えたって通らない。
となると、諦めるのが1番の解決策に思えてしまう。
誰も止められないモラ夫の暴走…。

 

自己愛性パーソナリティ障害

奴の地雷はそこら中に埋まっていた。
人ってそんな事で怒るんだ💡みたいなことばかり。
自分に責任があるような事でも平気で人になすりつけて激昂できるんだから、ある意味大変興味深い。
何気ない会話の中、私が地雷を踏んだ瞬間に、わかりやすく体をズラす。私との間に隙間を作る。

あ、また来たな。

とは思うけど、こちらとしては怒られるような事ではないから極めて平然を装って話しかける。(が、心拍数はこれでもかという程上昇、実は呼吸すら苦しい。)

はい、無視!

そうよね。それしかないわよね。

そこで話し合いを持ちかけると、こんな事も分からないお前はバカなのかと言われる。
黙って部屋を出て移動すると追いかけてきて罵声を浴びせられる。

何をしても無駄だった。
ちなみに、謝ってもダメ。
悪いと思ってないのに謝るな、と。

怒りが収まるのを待っているだけだった私は、繰り返す地獄のような時間と、その頻度、奴の主張に疑問を感じ、「モラハラ」のキーワードでGoogle先生に聞いてみた。

そこで出て来たのがパーソナリティ障害の事。
読み進めてみると、奴の様子と「自己愛性パーソナリティ障害」の特徴が面白い程似ている。

..................
メイヨクリニックによると、自己愛性パーソナリティ障害は劇的で感情的な行動に特徴づけられ、主として以下の症状を含んでいる

自己愛性パーソナリティ障害の症状

人より優れていると信じている
権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
業績や才能を誇張する
絶え間ない賛美と称賛を期待する
自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
人の感情や感覚を認識しそこなう
人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
人を利用する
劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
嫉妬されていると思い込む
他人を嫉妬する
多くの人間関係においてトラブルが見られる
非現実的な目標を定める
容易に傷つき、拒否されたと感じる
脆く崩れやすい自尊心を抱えている
感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える
..................
以上Wikipediaより

モラハラ加害者さんは自己愛性パーソナリティ障害について調べる事をお勧めしたい。

私が努力すれば変わるかも…
私が我慢すればいい事…

私もずっとそう思っていたけど、これが大きな間違いだということが分かるかも。

精神科医の「自己愛性パーソナリティ障害は治せないから本人に告知すらしない」という話は衝撃だった。
何故「治せない」のか、理由を読んで納得した私。

自覚がないから「治さなきゃ」と思っていないんだそうな。
奴はやっぱり自己愛性パーソナリティ障害だと思う。

共依存

私にも落ち度はあったと思う。
スタートからして、私が断れれば済んだ話。
いや、あの時はもう断る勇気はなかったな。
それこそ恥をかかせるな!とどんな目に合わされたかわからない。
もっともっと遡らなきゃ。
アレ?この人大丈夫?って1番最初に感じた時点で距離を取るべきだった。

でもその時の私は、「私ならわかってあげられる、私ならうまくやれる。」
心のどこかでそう思っていたんだ。
今思えば共依存

共依存にある状況では、依存症患者がパートナーに依存し、またパートナーも患者のケアに依存するために、その環境(人間関係)が持続すると言われている。典型例としては、アルコール依存の夫は妻に多くの迷惑をかけるが、同時に妻は夫の飲酒問題の尻拭いに自分の価値を見出しているような状態である。
Wikipediaより

世話が焼けるの大変だのと、苦労しながらも対応すること自体に自分の価値を見出していたんだなあ。
だから見切りを付けられなかった。

あれこれ甘えを聞いているうちに、簡単には離れられない状況に追い込まれていた。そしてそこから奴の本性を知ることになる。



 

暴力

奴とは何度ぶつかったかわからない。
最初のうちは怒りが鎮まる事だけを願いながらひたすら謝った。
土下座もした。
お金も渡した。
おかしいのはわかってたけど、そうするしか方法がなかった。いや、当時の私はそれしか方法がないと思っていたんだな…。
携帯を目の前で水没させたら許すと言われた事もある。
さすがにそれは困ると思い、データの全消しで勘弁してもらった。

どうして?どうして?と思うような事ばかり。
でも自分が選んだ道。
再婚してまたも失敗なんて恥ずかしい。
何とか我慢して頑張らなきゃ。
それしか考えてなかった。


理不尽な暴言や無視が繰り返され、ある日とうとう殴られた。
それは、例えばビンタとか、咄嗟に手を上げてしまったなんて生易しいものではなく。
気づいたら天井が見えて、何度も何度も頭を床に叩きつけられる。
何度立ち上がろうとしてもすぐにまた倒される。
本気で殺されると思った。
ちょっとした隙に何とかすり抜けて裸足で逃げ出すと後から追いかけて来る。


自分の親に助けを求める事が出来ていれば、もっと早くに地獄から抜け出せていたんだろうけど、あの時私が頼ったのは、奴の母親。
ダメ男を育て上げた(放ったらかして、足りない大人にした)どうしようもない非常識人間。
でもまだこの時は、頼れば何とかしてくれるのでは?と思っていた。
もちろんすぐにその思いは打ち砕かれることになるんだけど。


 

経済観念

奴は子供の頃から1人だったらしい。
家にはいつも誰もいない。お金が置いてあり、食事はは自分で買ってきて食べるしかない。それが普通と思って育ったらしい。
奴親は、世話はしないけどお金は渡していた。何でもお金で解決して来た様子。

そんな家庭で育ったからか、奴は経済感覚かだいぶおかしいい。一緒に過ごした5年間、お金の事でもどれだけ苦労したかわからない。でも奴はそんな苦労があったなんて微塵も思っていない。話して訴えた所で、「俺は稼いで来てる。ないのはお前のやりくりが悪いからだ」としか言わない。

稼いで来た額=全部遊んで使える額だと思ってるからたまらない。
給料を手にした途端毎日のように飲み歩く。
私も働いていたけど、私の給料は月の支払い、学費、保険料と全て出て行ってしまうので、私は友だちとお茶を飲みに行く事すら出来ず、必死に働き必死に節約に努めるしかなかった。

そんな相手だったから、いざという時のために、家計簿はきちんとつけていた。離婚の際、お金の事で口撃されるのは目に見えていたから。

「あれだけ稼いで来てたのに、どうしてないのかわからない」

離婚調停の際、奴が調停員にそう話したらしい。
そりゃわからないだろうよ。一般的な経済感覚がないんだから。

敵の攻撃に備えるためにつけておいた家計簿は、見返すたびに苦しくなる。
今も貧しいけど、あの頃は人としての権利すらなかったから、離婚して良かったと心から思える。

 



いわゆる毒親

DV夫には共通の特徴があると私は思う。
成育歴に問題がある場合が多い。
育児放棄や過干渉、虐待や家庭不和…何らかの問題がある家庭で育っている場合が多いのでは?
もちろん、複雑な家庭環境で育った人がみんなおかしな大人になると言っている訳ではなく。

 

さて、奴はと言えばやっぱり気の毒な幼少期を過ごした模様。
親の過干渉と虐待を受けながら大人になったので、人との距離感や信頼関係の築き方がわからないらしい。


でもコレは、夫婦間トラブルが絶えず、よくよく掘り下げた結果分かったこと。結婚前には分からなかったし、(いや、私は何となく気づいていたのかもしれない。気づいていたからこそ、途中で断る事に恐怖を感じていたのかも。)本人も自覚がなかったらしい。

奴の親は、傍から見ても明らかにおかしい。
大人になった息子をまるで自分の恋人と勘違いしているように思える言動。
ただ、これは私と結婚してからの事。それまでは感じ取ることが出来なかった。息子を取られたと言わんばかりの急変ぶりは言葉に表すのが難しい。